調べたことについて。
長いこと自民党が続いてきた。以前は公明党と連立を組まずに単独で政権が維持できていたのだが、なぜ連立を組むようになったのかというと、
大きな理由として一つは定数の是正が進んで都市部の議員が多くなってきていること。伝統的に地方農村地域では自民党は盤石だったりする。都市部の人も含めて みんなで税金を払うがそのお金がどこに流れているのかと言えば 地方の農業団体。地方の国会議員の選ばれる数が多かった時代は国会に上がってくる勢力図で言うと自民党の数が多かったのだが、今回 自民党が負けた大きな原因は直線に大騒ぎになった政治とカネの問題も大きいが 構造的な問題としては地方の国会議員が少なくなってきたからではないかと思われる。
前回の衆院選と今回の衆院選と比べると 東京都の小選挙区だけで5つも増えている。
都市の住民はあんまり政治の恩恵を受けているという感覚がない。全く受けていないわけでは無くて、都市の住民でも信号の電気代や道路整備などで受益をうけているわけだが 所得を多く受けている人は払っている税金に見合ったリターンは受けていない。
所得の多い人たちの税金がどこに行っているのかといえば 例えば地方の漁港。離島で二人くらいしか住んでいないところで立派な漁港が出来ていたりする。絶対 地元のお金でPAYしているわけない。誰のお金で出来ているの?という話。で、地方はこんな構図で恩恵を受け、支えられていた。
定数是正だが、今回も1票の格差が問題になっていて 人口の多い都市部に議席を割り当てて 地方の議員を少なくしている。それが10年20年と積もり積もってくると 直接政治の恩恵受けていて自民党を応援している地方議員さんが少なくなって、都市部の人たちは直接恩恵を感じていない人たちが多いのでどうしたって、かつて過半数を選挙のたびに占めていた自民党が 過半数を取れる時代にならなくなった。
総理大臣は過半数をとっている党から選ばれる。衆議院、参議院 それぞれで過半数をとっている党首。(もしねじれで、衆議院が自民党、参議院が違う党の場合、衆議院での決定となる。)今回は参議院は過半数を自民党がとっているので自民党の党首となるが 問題は衆議院での首班指名選挙。
今回 自民党と公明党であわせて215議席しかとれていない。衆議院の過半数は233議席なので18議席足りない。自民党の非公認や離党した人とか入れても足りない。
1回目の投票で石破さん。2番手に立憲民主党の野田さん。1回目で過半数がとれないと、上位二人の決選投票となる。そこで足りない人数を国民民主の28議席が乗ると確実に石破さんは過半数取れる。
でも国民民主の玉木さんは「大臣のポストが欲しいわけではない。」とはっきり言っている。次の選挙を考えると そうあっさり自公に乗るわけにいかない。しかも大臣のポストに乗りたいからといって連立を安易に組んでしまうと国民民主の将来像を考えたときに得策ではない。
国民民主が大臣を出さずに 来月11月11日首班指名に自民党に政策の議論で協力しますという形で与党に加わって石破政権が継続するというのが今の見立て。パーシャル(部分)連合というらしい。